堂々とヒントが開示されていた本 「古書店アゼリアの死体」
主人公は元編集者の相澤真琴。
勤め先の出版社が倒産し、その後トラブルが続く。たまったストレスを海に叫んで発散しようとしたら、「海のバカヤロー!」と叫ばれた仕返しを海がしたのか溺死体が真琴のそばに打ち上げられてくる。
私はコージーミステリーが大好物なので、こういうの大好きです。
若竹七海さんは以前からお名前は聞いてたけど読むのは初めて。
犯人がわかってからも他の謎が残り、そこが少しずつほどけていくのが楽しかったです。
登場人物が少しずつやらかしてうまい具合に絡まりそれがうまいこと隠されてて上手に種明かしされていきました。
読後感は大満足です。
最初の死体は海で見つかったのに、なぜにこのタイトル?と思ったら途中であ、なるほど、と思ったのもまた裏切られ、最後の種明かしを読んで実はタイトルがヒントだったとは、とガビーンとなりました。